日本デザイン振興会が主催する「2024年グッドデザイン賞」に、沖縄県内からタコライスラバーズ(那覇市)の子ども食堂施策「みらいチケット」など6件が選ばれた。
みらいチケットは、県内の飲食店を訪れた利用客が300円前後のチケットを自身の食事とは別に購入し、チケットを通じて子どもたちに無償で食事を提供する取り組み。県内208カ所の協力店舗が同施策を取り入れており、これまでに6万食を配った。審査委員は「助成金や個人の善意に頼らず、誰でも参加できる自走の仕組みが特徴的だ」と評価した。
タコライスラバーズの本仮屋まさみ事務局長は「もともと沖縄には、地域でおなかをすかせた子がいれば、ご飯を食べていきなさいと声かけする『ゆいまーる精神』があった。みらいチケットでこの文化を復活させ、子どもたちにおなかいっぱいになってほしい」と話し、受賞を喜んだ。
応募総数は5773件で、国内外の1579件が受賞した。県内の他の受賞者は以下の通り。
ADeR(豊見城市)=住宅「亜熱帯のいえ」▽OPG(那覇市)=旅客船「ユニーク号」▽クレールアーキラボ(うるま市)=オフィス「自然との境界」▽シナジープラス(中城村)=クラウドサービス「相続コンサルティング支援システムSIPS」▽スタジオユリグラフ(名護市)=古書交換サービス「思い出書店」
(政経部・大川藍)
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