菓子製造のナンポー(那覇市、安里睦子社長)が沖縄県国頭村産のアップルバナナを使って開発した商品「プレミアムアップルバナナたると」が、第80回ジャパン・フード・セレクションの食品・飲料部門で最高賞のグランプリに選ばれた。18日、同社の具志堅全友専務や原材料のバナナを出荷したアドバンス・ファームの山﨑信吾さん(50)が村役場を訪れ、知花靖村長に報告した。
セレクションは日本フードアナリスト協会による評価制度。約2万3千人のフードアナリストが味覚やストーリー性など幅広い項目で審査する。
受賞商品は県産アップルバナナのピューレを使ったあんこと県産の甘藷(かんしょ)を混ぜたペーストを載せたタルト。原材料の味を損なわないよう配合を工夫したという。10個入りで税込み1944円。
昨年、県産バナナで商品開発を検討していたナンポーと、国頭村安波で育てるアップルバナナの販路拡大を模索していた山﨑さんが意気投合。同社は昨年10月から約3万個の限定販売を始め、2万個を売り上げた。増産も検討中という。
報告会で、試食した知花村長は「ほのかに酸味があり、ちょうど良い甘さだ」と笑顔。山﨑さんは「知名度では島バナナにかなわない。アップルバナナを多くの人に知ってほしい」。具志堅専務は「県産バナナを使った商品は弊社としても価値が高い。アップルバナナの知名度もより向上させたい」と期待した。(北部報道部・比嘉海人)
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