三重交通はグループ創立80周年を記念して制作した男女の運転士がモチーフの公式キャラクターの名前を発表した。1月26日から2月29日まで募集し、全国から「想定以上」(担当者)の3088件の応募の中から男性は「鈴鹿翔琉(かける)」、女性は「神都(しんと)あかり」と名付けられた。
同社によると、三重県の地名を含み、キャラクターを連想させる単語を含むものを選定したという。
男性は「運転士6年目の28歳で真面目できちょうめん。面倒見が良くて優しい無事故無違反の模範社員」の設定。F1日本グランプリの開催地としての知名度の高い「鈴鹿」と、バスが走るさまと未来への輝かしいイメージを反映しているとして「翔琉」が選ばれた。
一方「運転士2年目の23歳で明るく前向きな性格。父も同社のバス運転士で小さい頃からの夢を実現した」という女性についても地元色を重視。伊勢神宮のお膝元の街を意味し、同社の路線バスの名称でもある「神都バス」から名字を取り、名は性格を表す「あかり」とした。
2人のキャラクターはすでにバスのラッピングなどに登場。同社の担当者は「名前が付いたことでキャラクターや運転士という職業にも、より親しみを持ってもらえれば」と今後の展開に期待を寄せた。
同社の公式キャラクターについては発表当初、描き方について「女性蔑視」などの批判も上がった。しかし、同社は「女性蔑視などの意図は全くない」と応募を続けていた。【村社拓信】
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