自然由来の超吸水性ポリマー開発を手がけるEFポリマー(沖縄県恩納村)は9日、化粧品や日用品の分野に進出すると発表した。液体の粘性を高める増粘剤としてEFポリマーを活用し、肌に優しい商品の開発に取り組んでいる。

 吸水性ポリマーは化粧品や日用品の増粘剤として普及しているが、多くが石油由来の原料のため、肌が敏感な人への刺激や土壌・海洋の汚染が課題となっている。

 EFポリマーはオレンジやバナナの皮が原材料で、合成化学薬品が使われていないため敏感肌でも安心して使用できるという。微生物に分解され約1年で土にかえる完全生分解性も特徴で、マイクロプラスチックを排出せず自然汚染が起きない。

 化粧品に求められる高い増粘性や水の中で均等に分散する性質も確認され、化粧品メーカーと共同開発に着手している。

 ナラヤン・ガルジャールCEOは「スタートアップと業界を代表する企業がタッグを組み、長年の課題を解決できると確信している。農業を軸に人にも環境にも優しいサステナブルな社会作りを目指す」とコメントを発表した。(政経部・銘苅一哲)

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