世界的に開発競争が激化しているEV=電気自動車。ホンダはきょう、再来年から展開する次世代EVの新技術を公開しました。巻き返しを図るその技術とは。

ホンダが2026年から投入する次世代のEV「0シリーズ」。新たな技術を駆使して搭載する電池は極限まで「薄型」になり、モーターも小さくなります。車体は100キロほど軽くなって、その結果、航続距離も伸びることに。

なかでも、未来が現実となっているのは…

AIの音声
「運転席は少し落ち込んでいるようです。助手席が楽しそうなので運転席が気分転換になるような提案をしてみましょう」

人工知能による提案。車の中と外の様子をカメラでとらえて、生成AIが状況を分析。ドライブ中にかける音楽や休憩時間、様々な提案をしてくれるのです。また、AIは自動運転にも活用し、ドライバーが前を見ていなくても運転できる機能を世界に先駆けて導入します。

実際に新たな技術が搭載された車に乗ると、さらなる特徴が…

記者
「目の前、今、急なカーブが続いています。思いっきりハンドルを左に切っていますが、車は安定してカーブをまわっています」

急なカーブも安定して曲がることが出来る技術。元になったのは、ホンダが開発したロボット、ASIMOの技術。

ホンダ 三部敏宏 社長
「ゼロから全く新しいEVを創造していく」

世界に先駆けて、ガソリン車を2040年に「ゼロ」にする目標を掲げたホンダ。

ホンダ 三部敏宏 社長
「0シリーズの方向性は間違ってないと確信をしてます。世界で勝てる価値を作っていかない限り、我々のような規模感では残れない」

アメリカのテスラに中国のBYDが大きく先行するEV。次世代技術を原動力にホンダは巻き返しを図りますが、その道はまだ始まったばかりです。

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