現実とデジタル空間を融合させる技術を使った都市XRアプリ。タブレット端末やスマートフォンなどを街にかざすと、さまざまな情報に触れられる=東京都港区の虎ノ門ヒルズステーションタワーで2024年10月4日、佐久間一輝撮影

 街にスマートフォンをかざすと、見たことがない世界を体験できる――。森ビルが運営する虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」(東京ノード)で、現実とデジタル空間を融合させた最先端技術を活用した作品を体感できるイベント(https://tokyonode.jp/lab/events/openlab2024/index.html)が開催されている。新たな都市体験の創出を目指す企業やクリエーターのアイデアに触れることができる。14日まで。

 研究開発拠点「TOKYO NODE LAB」の開設1周年を記念したイベント。ラボでは、デジタル空間に現実と対になる双子(ツイン)の世界を創り出す「デジタルツイン」や、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)など仮想世界を映像で体験するXR(クロスリアリティー)技術を使い、アートやエンターテインメントなどの既存の領域にとらわれない新たなコンテンツを生み出す研究をしている。

 イベントでは、ステーションタワー8階の実験スペースを開放し、ラボで生まれた作品に触れられる体験型の展示のほか、空間を丸ごと撮影して3Dデータ化する「ボリュメトリックビデオ」技術を使った撮影体験もできる。

 また、虎ノ門ヒルズ駅と直結する地下2階のステーションアトリウムでは、国土交通省の都市デジタルツイン実装プロジェクト「PLATEAU(プラトー)」と共催したイベントで入賞した都市XRアプリの作品を体験できる。【佐久間一輝】

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