8歳の〝小さなパイロット〟が巨大なロボットを自在に操り、剣を振ったり、ボールを投げる。アニメのワンシーンのような光景だが夢ではない。身体拡張ロボット「スケルトニクス」は、パイロットの体の動きに合わせて作動する人型ロボットだ。
東京都江東区のショッピングセンター「トピレックプラザ」の操縦体験イベントにスケルトニクスが登場。パイロットを務めた後藤修矢君(8)は「ロボットが大好き。自由に腕を動かせてかっこよかった」と目を輝かせた。
スケルトニクスを製造するロボットライド社(東京都八王子市)の宮本大輔代表(49)は「幼い頃、機動戦士ガンダムやマジンガーZのおもちゃで想像をふくらませて遊んでいた。それがいま、ロボットは漫画の世界や憧れるだけのものではなく、現実に触れて作れるのだと伝えたい」と話す。
骨格の「スケルトン」と機構を意味する「メカニクス」が命名の由来。モーターなどの動力をほとんど使わず、人力で動かすため、力を増強したり、速く走ったりすることはできない。平成22年に完成した初号機は重量があり、長時間動かすことができなかったが、改良を重ねて現在の第7世代「モスキート」は、全長約3メートル、重さ約30キロで3歳児でも動かせる。
「ロボットは身体だけでなく夢も拡張してくれる存在。スケルトニクスに乗った子供たちが、将来あらゆる分野で活躍するロボットを生み出してくれるかもしれない。ロボットと子供たち、そして未来への橋渡しになれれば」と語った。
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