東北新幹線の車両の連結が走行中に外れ、約5時間にわたって全線で運転を見合わせたトラブルについて、JR東日本は20日の定例会見で謝罪し「速やかに原因を究明し信頼回復に努めたい」と述べました。

19日午前8時すぎ、古川駅と仙台駅の間で、東北新幹線の「はやぶさ・こまち」の連結が走行中に外れて緊急停車し、5時間にわたって運行を見合わせました。「はやぶさ」と「こまち」の乗客約320人にけがはありませんでしたが、4万5千人に影響が出ました。

JR東日本によりますと、連結器の見た目に異常はみられず、利府町にある車両基地で連結器を中心に原因調査を進めているということです。東北新幹線は20日、始発から通常通り運行していて、JRでは連結で運行する96編成全てで、目視での緊急点検を進めています。JR東日本の高岡崇東北本部長は20日の定例会見冒頭で、前日のトラブルについて謝罪しました。

JR東日本 高岡崇東北本部長
「このような事態を重く受け止めまして、速やかに原因を究明しまして、再発防止に取り組むことでお客様の信頼回復に努めていきたいと考えています。この度は誠に申し訳ございませんでした」

また、今年に入り、架線の故障やオーバーランなどのトラブルが相次いでいる事態については次のような認識を示しました。

JR東日本 高岡崇東北本部長
「東北新幹線、上越新幹線は運転を始めてから40年以上経過して、さまざまな部品や構造物は少しずつ劣化が進んでいきます。私どもといたしましては、安全に運行できるように修繕、取り替えといった補修作業に努めてきているところですが、たまたまそういった事象が今年に入ってから続いているということで、お客様には大変ご迷惑とご心配をおかけしている。個別の問題点についてしっかり原因究明をして対策を講じていくことが大事」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。