秋田県男鹿市から秋田市沖で計画されている洋上風力発電について、漁業者への影響などを考慮し、男鹿市の船越水道から北西側の海域には洋上風車を建設しないことが分かった。

「男鹿市・潟上市・秋田市沖」には、国内最大の発電会社・JERAや電源開発などで組織する企業連合が、高さ260メートルの着床式風車21基を設置する。

発電量は一般家庭約30万世帯分に相当し、運転開始は一般海域では最も早い4年後の2028年6月を目指している。風車の建設拠点となる「基地港湾」には秋田港が利用され、3年後の2027年1月から風車の基礎を固める本格的な工事が始まる。

また、風車は男鹿市の船越水道から北西側には設置されない。この海域は海底地盤が硬い上、船越水道を通って海を利用する漁業者の影響などが考慮された。

今回の事業では、風車のタワーの中のはしごや、風車の組み立ての際にタワーを支える架台などを県内企業で製造する予定。

 JERA国内洋上風力事業部・由井原篤部長:
「洋上風力産業は秋田で始まろうとしていて、われわれとしてもしっかり秋田の企業をできる限り使って、このプロジェクトが秋田にあってよかったと思ってもらえるようにしたい」

発電事業者は、洋上風力発電施設に蓄電池を備える計画や、電力を秋田で使う地産地消を推進したいとしている。

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