政府は29日に発表した8月の月例経済報告で、景気判断を「一部足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、2023年5月以来、15カ月ぶりに上方修正しました。

項目別では、「個人消費」は「持ち直しに足踏みが見られる」から「一部に足踏みが残るものの、このところ持ち直しの動きが見られる」に上方修正されました。

認証不正問題で出荷を停止していた自動車メーカーが販売を再開した反動に加え、暑さやパリオリンピックによりエアコンやテレビの販売が好調だったこともあり、2023年5月以来15カ月ぶりの上方修正となりました。

また、「住宅投資」についても「弱含んでいる」から「おおむね横ばいとなっている」に2022年6月以来26カ月ぶりに上方修正されました。

新藤経済再生担当相は会見で、景気の先行きについて、「賃上げの効果が見込まれ、所得環境が改善するもとで、緩やかな回復が続くことが期待される」とした一方で、中国経済をはじめとする海外景気のリスクに警戒感を示しました。

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