秋田県鹿角市の果樹園で「かづの北限の桃」の収穫が盛んに行われている。

「かづの北限の桃」は、全国で最も遅く市場に出回ることで知られている。

鹿角市花輪の山本喜代宏さんの果樹園では、8月24日から主力品種「川中島白桃」を収穫している。春先に暖かい日が続いたことなどから、例年より10日ほど早く収穫の時期を迎えた。

山本さんは「一番心配なのは天候。雨が続くと桃はおいしくなくなる。7月の長雨で収穫時期が早い『あかつき』はロスが大きかった」と話す。

8月初めに収穫した「あかつき」は糖度にばらつきが見られたが、「川中島白桃」は糖度が高く、十分な大きさに育っている。生育が順調なあまり“収穫が追い付かない”といううれしい誤算があるようだ。

山本さんは「適期収穫。リンゴのようにだらだらとはいかないので、柔らかくしてしまってはどこにも出荷できない。いかに早くスムーズに終わるかということが課題」と気を引き締める。

そして「ことしも大変おいしくできたので、ぜひ北限の桃味わってください」と呼びかけた。

山本さんの果樹園では9月20日ごろまで収穫作業が続く。

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