2023年9月にJR東京駅構内で燕三条の魅力をPRするイベント=JR東日本新潟支社提供

 地元企業の商談仲介などを手がける「ドッツアンドラインズ」(新潟県三条市)とJR東日本新潟支社(新潟市)は9月2~8日、金属加工業が盛んな燕三条地域(燕、三条市)のものづくりの魅力を発信するイベントを東京駅で開催する。産品の展示や販売だけでなく、訪れた人と燕三条の企業とのマッチングも狙う。

 両社は地元企業を支援する「JREローカルハブ燕三条」を燕三条駅で運営している。イベントの開催は2023年9月に続き2回目。出展企業は前回の11社から30社に拡大する。目玉の商談会はローカルハブが東京へ“出張”する形で、優れた技術を持つ燕三条の企業と商品開発などを検討する首都圏の企業とのマッチングの機会を提供する。東京駅地下1階の会場には個室も用意し、試作品の開発など幅広い内容の相談を受け付ける予定だ。燕三条の職人が製造した包丁や爪切り、スプーン、フォークなどの展示販売のほか、包丁の研ぎ方の実演も行われる。

JR東日本などが運営する「JREローカルハブ燕三条」=JR燕三条駅で2024年8月21日午後2時51分、神崎修一撮影

 JR新潟支社の白山弘子支社長は「手に触れて、実際に見ることで、燕三条の技術の高さや魅力を感じてほしい。買い物だけに終わらず、商談につなげられるよう力を入れたい」と狙いを説明した。

 1日40万人以上の利用者がある首都圏の玄関口で「ものづくりの町」をアピールできる貴重な機会。ドッツアンドラインズの斎藤和也社長は「燕三条に特化した内容で、他の展示会などと違いライバルがいないのも大きい」と話し、優れた技術が集積する燕三条の魅力を広くPRする考えだ。【神崎修一】

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