厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館=東京・霞が関で、竹内紀臣撮影

 厚生労働省が今月発表した6月分の毎月勤労統計調査で物価変動を加味した実質賃金(速報値)が27カ月ぶりにプラスに転じたことを受け、物価高を上回る賃金上昇が今後も続くと思うかどうかを24、25日実施の毎日新聞世論調査で聞いた。「続くとは思わない」が66%で、「続くと思う」は19%にとどまった。「わからない」は14%。

 「続くとは思わない」との回答は30代の7割台半ば、50代、60代の約7割に上り、他の年代でも5割を超えた。「続くと思う」は18~29歳で約4割、30代以上の各年代では、1~3割だった。

 6月の実質賃金は前年同月比1・1%増。今年の春闘で大企業を中心とした賃上げ率が33年ぶりの高水準になったのに加え、夏のボーナスが増えたためだった。【村尾哲】

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