大雨の状況をリアルタイムで把握します。
愛媛県新居浜市は小型のセンサーを使って、水路の増水や道路の冠水状況を把握するシステムの実証実験を今月からスタートしました。

この実証実験は、国土交通省が全国で展開しているもので、今回、愛媛県内から新居浜市と大洲市が初めて参加しました。
新居浜市で行われた実験の初日には、過去、大雨で水があふれたことのある水路の壁面や冠水したことがある道路のガードパイプなど3カ所に小型センサーを設置しました。
直径2センチ・長さ10センチほどのビニールパイプの先に電極がついた小型センサーは、水に浸かると信号を発しウェブを通じて水位の上昇を知らせる仕組みです。
1カ所あたり3セットのセンサーを取り付け、3段階の水位が把握できるということです。

新居浜市下水道課 檜垣慶副課長:
「速やかに道路の冠水情報とか、水路の水位の情報を把握することができるので、迅速な災害対応が可能になると考えています。また市民の皆様にリアルタイムの防災情報を発信することで『早期避難』につなげていただけると思ってます」

センサーは国交省が開発したもので、河川などに設置する監視カメラなどに比べ、低コストで整備でき、実用化すればこれまでのように、職員が大雨の中、現地を目視しに行く危険がなくなるということです。

市は、今月中に市内の水路や雨水ポンプ場などおよそ30カ所にセンサーを設置し検証を行う予定です。

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