日銀の内田真一副総裁は7日、北海道函館市で記者会見し、金融市場が不安定だとして、今後の追加利上げの判断は「これまでより慎重に考えるべき要素が生じている」と述べた。日経平均株価の急落は「(経済の)下振れリスクであるのは明白だ」とも語った。会見に先立つ講演でも追加利上げに慎重なトーンで発言し、市場では一時1ドル=147円台まで円安が進み、朝方下落した株価が一転して急上昇する波乱材料となった。
内田副総裁は講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」と言及した。市場が激しく動いている間は政策金利を現在の0・25%程度から引き上げない考えを示した。(共同)
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