夏のアルバイト「急募、時給2500円」という求人が、今、話題になっています。

場所は栃木の「那須ハイランドパーク」。
東京から新幹線やバスを使い約2時間半から3時間くらいの場所にある、1979年にできた北関東最大級の遊園地です。

そんな老舗の遊園地が今回、時給2500円の“プラチナバイト”というものを募集しているといいます。

栃木県の最低賃金が954円のため、ざっくり2.6倍。普段の那須ハイランドパークのアルバイトも1100円~1300円ぐらいの時給ということなので、それに比べても、ほぼ倍の金額だということです。

ただ期間が限られていて、8月10日から18日までの9日間のうち7日以上働ける人。
時間が1日6時間程度ということです。

この“プラチナバイト”の募集定員は10人ですが、すでに100人を超える応募があるといいます。

その気になる仕事内容は、お土産や肉巻きおにぎりなどの食べ物の販売・接客。

人材不足なのかと思うところですが、そうでもないということなんです。

那須ハイランドパークの担当者は「人材不足ではない。この地域に販売の能力の高い“優秀な人材”が眠っているのではないか」と話し、人材の掘り起こし的な側面があるようです。

さらに、遠方に住んでいる人が採用になった場合は寮も用意するといいます。

また、希望者には社員への登用も検討しているということです。

地域を盛り上げるために人材の確保という狙いもあるようですが、長濱利廣第一生命経済研究所・主席エコノミストは「地方でも人が集まってこないわけではない。あえて今回(時給2500円)のようにしたのは、サービス業は“人が命”なので、非正規の中でくすぶっている優秀な人材を掘り起こす意図が大きいだろう」という見解でした。

それをふまえて募集要綱を見てみると、「自信のある方のみご応募ください」という強い一文がありました。

担当者に聞くと、「積極的にお客さまに笑顔で接客してくれるのは大前提です」ということです。

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