8月1日、米アップルが発表した第3・四半期(6月29日まで)決算は市場予想を上回る増収に転じた。写真は上海のアップルストアで2023年9月撮影(2024年 ロイター/Aly Song)

米アップルが1日発表した第3・四半期(6月29日まで)決算は市場予想を上回る増収に転じた。iPhoneの売り上げがアナリスト予想超えとなり、主要市場である中国での販売減を一部相殺した。株価は時間外取引で2%上昇した。

同四半期の売上高は4.9%増の857億8000万ドルとなり、LSEGのまとめたアナリストの平均予想845億3000万ドルを上回った。


 

iPhoneの売上高は0.9%減の393億ドル。アナリスト予想の2.2%減よりも減少幅は小さかった。人工知能(AI)機能の発売を前に需要が回復した。

しかし、大中華圏(グレーターチャイナ)の売上高は6.5%減少の147億3000万ドルとなった。調査会社ビジブル・アルファによると、アナリスト予想は2.4%減だった。

ルカ・マエストリ最高財務責任者(CFO)は、為替の影響を除くと中国での売上高減少は3%未満だったと述べた。

1株利益は1.40ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想の1.35ドルを上回った。

アナリストは、9月発売が予想されるiPhone 16シリーズのアップグレードサイクルが好調に推移するとみている。アップルは6月の開発者会議で、AI機能「アップルインテリジェンス」搭載の製品やサービスを発表した。同機能を利用するには、iPhone 15Pro以上の高機能機種が必要であり、消費者の買い替えを促す可能性がある。



[ロイター]


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