(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は、サービスセクターにおける根強い価格の伸びがインフレ率2%目標への回帰を損なうことのないようECBとして注視していると述べた。ドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)に対して語った。

賃金の伸びがより長期にわたって続くリスクがあるため、当局者らはインフレとの闘いにおいて困難な最後の1マイルに依然直面していると同理事は発言。賃上げがインフレに追い付くだけでなく、労働市場における需給逼迫(ひっぱく)によって生じているなら、そのリスクは現実のものとなり得ると述べた。

シュナーベル理事は「一部のインフレ、特にサービスセクターから生じるインフレがとりわけ根強いのであれば、サービス分野インフレの度重なるサプライズは少なくとも一段と注視すべき理由になる」と語った。

ECBは6月に利下げを行った後、今月の会合では据え置きを決め、次の一手については何も示唆しなかった。ラガルド総裁は「9月に何をするかという問題は全く決定されていない」と述べた。

6月のユーロ圏サービスインフレ率は4.1%で、前月と同水準だった。7月分は来週発表される。サービス価格では労働コストが比較的大きなウエートを占める。

原題:ECB Closely Watching Sticky Services Prices, Schnabel Tells FAZ(抜粋)

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