25日からお伝えしている熊本のスイーツの販路拡大を目指す取り組み。熊本空港で27日と28日、新提案のスイーツが販売されます。

26日はその中から大津町特産のサツマイモを使った『焼き芋のテリーヌ』と、芦北町の農家に伝わるおやつ『かりんとう』を紹介します。

熊本の空の玄関口である熊本空港に27日と28日オープンする『くまもと新スイーツブランド創造計画』のポップアップショップ。

台湾をはじめとした海外からの観光客がお土産として持ち帰りたくなるものや、熊本の人がお土産に渡したいものをコンセプトに10の事業者がスイーツなどを提案します。

熊本市南区にある人気のフランス料理店『ル・ブリアン』の藤島 将輝 シェフが作るのは、大津町の特産品のサツマイモを使ったスイーツです。

【藤島 将輝 シェフ】
「古庄からいも農園さんのイモはおいしいので、裏ごしはせずにイモのゴロゴロとした感じを(出している)」

使うサツマイモは大津町で100年以上続く『古庄からいも農園』の『べにはるか』。専用の熟成庫で45日以上熟成されたものを低温でじっくり焼いた人気商品・冷やし焼き芋に使われる焼き芋を使い、あえて裏ごしをせずにイモの食感を残します。

容器に移し、真ん中に蒸した小ぶりのイモを乗せ、オーブンで10分ほど焼きます。

本来は冷凍のテイクアウトで販売されていますが、この日は焼き立てを店内でいただきます。

【林田 雪菜 キャスター】
「焼き芋のテリーヌ、いただきます。イモそのまま。おいしい。すごく甘みがあるがイモの甘さなのでしつこさはなく、イモの繊維感が残っているのもすごく食べていて楽しい」

【藤島 将輝 シェフ】
「いくつか冷凍で同じような商品があるが、一番人気の商品。試行錯誤して作ったレシピなので他にはない(味)」

古庄からいも農園のサツマイモを加工・販売する『いたふ』の畠田 理久さんは、この『焼き芋のテリーヌ』をはじめとした商品について、「道の駅やネットショップですでに人気が高いお土産になっている」と話します。

【いたふ 畠田 理久さん】
「イモや焼き芋は海外では東南アジアなど人気が高いので、焼き芋だけではない、いろんなスイーツを作っていきたい」

今回、熊本空港ではこの焼き芋のテリーヌ6個入りで販売されます。

一方、こちらは不知火海に面した芦北町。田浦にある『田舎工房』では、地域に伝わる農家のおやつ、『かりんとう』を作っています。

【田舎工房 濱崎 智久さん】
「水の代わりに柑橘の果汁を使って作っている。これはレモンのかりんとうなので、水の代わりにレモンの果汁をたっぷり入れて作っているのが、こだわり」

柑橘類が特産品の芦北町では果汁や皮を使った農家のおやつが地域に残っていて、かりんとうも濱崎(はまさき)さんが子どものころから食べてきた『母の味』。

濱崎さんが作るかりんとうは水は使わず、レモンの果汁で混ぜます。

使うレモンも『規格外』と呼ばれる形や大きさが市場の規格と違うだけで、出荷されないものを使い、『フードロス』も意識したものです。

かりんとうの生地を揚げるのは母・ケイ子さんです。

【田舎工房 濱崎 ケイ子さん】
「余ってるから水の代わりに果汁でやってみようかと。『(食べたら)止まらない』って言います」

仕上げに砂糖と果汁で作ったシロップと絡めて完成です。

【林田 雪菜 キャスター】
「芦北町のレモンを使ったかりんとうをいただきます。固めなんですけど、口に入れた瞬間にレモンのさわやかな風味が広がる。かめばかむほどレモンの果汁が広がって、おいしい」

【田舎工房 濱崎 智久さん】
「かりんとうを使って芦北の柑橘に興味を持って芦北に足を運んでもらえれば…」

今回、濱崎さんは台湾の人に商品を手に取ってもらおうと、パッケージに『人気がある』という意味の言葉も入れアピールします。

ポップアップショップは27日と28日の2日間、熊本空港旅客ターミナルビル1階のイベントスペースで行われます。

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