小林製薬の「紅麹」成分入りのサプリメントを製造する工場で、有害物質の原因とみられる青カビの発生がおととし11月に認識されたことがわかりました。

 健康被害が相次いだ紅麹サプリの問題をめぐり、小林製薬は外部の弁護士による調査報告書を公表しました。

 それによりますと、大阪工場ではおととし11月上旬、紅麹を培養するタンクの蓋の内側に青カビが付着していることが確認されましたが、品質管理担当者は「青カビはある程度は混じることがある」として問題視しなかったということです。

 また、小林製薬は今年3月に初めて被害を公表するまで、製造担当者に製造過程の問題を尋ねるなどもしていなかったということです。

 この問題を受けて小林製薬は、7月23日午前に臨時取締役会を開き、小林一雅会長(84)と小林章浩社長(53)の辞任を決定。後任の社長には、創業家以外から初めて山根聡専務(64)が就任します。

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