屋根に太陽光パネルを設置した戸建て住宅=横浜市戸塚区で2020年2月5日、武市公孝撮影

 岸田文雄首相は19日、廃棄物を資源として再生し、経済活性化につなげる「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の取り組みを推進するため、関係閣僚会議を月内に設置すると表明した。循環経済に関する車座対話を全国各地で開催する考えも示した。視察先の長野県軽井沢町で記者団に語った。

 首相は循環経済に関し「国家戦略として強力に推進していく。再生材の利用、使用済み太陽光パネルのリサイクルの推進など、循環経済の取り組みを政府横断的に加速していきたい」と述べた。

 これに先立ち首相は、間伐材を調達し、くぎを使わない工法で建てられた同町の会員制セカンドホーム宿泊施設を視察。「地域のさまざま資源を利用し、地域外の方々を滞在者として呼び込む。地方活性化と循環経済の両方に大きく寄与するビジネスモデルだと感じた」と記者団に語った。【安部志帆子】

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