浦添市は特産品「島桑(シマグワ)」の効能や研究成果を広く市民や商工業者に知ってもらい、活用を促すことで同市の島桑産業発展につなげようと、これまでの成果をホームページ(HP)で公開した。

 2009年に沖縄工業高等専門学校と地域包括連携協定を結んだことから島桑に係る機能性について共同研究を開始。沖縄の島桑は本土の品種に比べ、「血糖値の上昇を抑える成分が豊富に含まれている」ことが明らかになり、科学的根拠を得るため県外の四つの大学などと連携し、効能を確かめた。

 島桑の生産は、市の絹織物事業に伴い始まった。1年のうち、養蚕に適した葉の収穫は春と秋のみで、浦添市シルバー会員が季節外れの葉が大量に捨てられるのを見て「イチャサンサー(もったいない)」と、お茶に使い始めた。

 島桑の葉は年間20トンを収穫。今ではお茶を始め、パンやお菓子、ジェラートなど用途が広がっている。

 桑の実も品種改良を重ね原種の8倍までの大きさになり、年間2トンを収穫できる。ジャムや酢、ワインなどの商品に使われる。

 浦添市の担当者は「これまでの成果を見てもらい島桑の商品を広げていってほしい」とPRした。(政経部・金城紅映)

(写図説明)島桑を使った商品

(写図説明)「島桑(シマグワ)」の効能や研究成果を知ることのできる浦添市のホームページ

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。