北中城村で、ウェブマーケティング事業を手がける旭イノベーションの仲眞秀哉社長は、便秘で苦しむ息子を助けたいとの親心からキクラゲに出会い、農薬などの化学物質を一切使用せず、EMを活用したキクラゲ栽培をスタートしました。

 キクラゲは、琉球王朝時代は滋味深い食材として重宝され、方言で「ミミグイ」と呼ばれ食物繊維やビタミンDが多い植物性の食材です。2023年、「腸から美しく きくらげ小町パウダー」を商品化、ネット販売で拡販を計画しましたが、知名度のない商品をどう売り込むかで悩みます。「女性長寿日本一の村」に輝いた地元・北中城村のオバーオジーたちに生キクラゲのおいしさ、パウダーの効能と簡便性を知ってもらおうと各公民館を回り、試食会や講話など地道な活動を通して信頼関係を築きました。

 仲眞さんは「昨年の台風6号でハウスが全壊しクラウドファンディングで支援を呼びかけた時も地元の方々が親身にサポートしてくれたことに感謝し、少しずつ地域密着の商品に育ててもらっていることを実感します」と話します。6次産業×スマート農業×ウェブが掛け合わされ、さらにオバーオジーという最強の口コミインフルエンサーに支えられる沖縄ならではのビジネスモデル、旭イノベーションの挑戦に注目です。

 【メモ】北中城村比嘉159北中ファーム。電話080(7032)0639。詳細はQRコードから。

(写図説明)きくらげ小町パウダー(30包入り、税込み5125円)

(写図説明)仲眞秀哉社長

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