5日早朝、阪急神戸線の線路で列車と80代の女性が接触し、女性が骨盤を骨折しました。

女性は誤って線路に入ったとみられ、認知症の可能性もあるということです。

■高齢女性は認知症の可能性あり 現場には約2mのフェンス 300m離れた踏切から誤って線路内に入ったか

警察などによると5日午前5時半すぎ、兵庫県尼崎市戸ノ内町にある園田駅~神崎川駅間の線路で、大阪梅田行きの普通電車の運転士が高齢の女性が線路内にいるのを発見しました。

運転士はすぐに警笛を鳴らし、急ブレーキをかけ、女性も列車を避けようとしましたが接触し、女性は転倒したということで、骨盤を骨折するなどの重傷です。

警察によると、現場の線路付近は、およそ2メートルのフェンスがあり、高齢の女性がフェンスをよじ登って線路内に立ち入るのは困難だということで、現場から東におよそ300メートル離れた踏切から誤って線路内に入ったとみられます。

女性は、市内に住む86歳の女性とみられていて認知症の可能性があるということです。

■事故の15分前に現場を列車が通過 運転再開まで2時間半 通勤・通学時間帯を直撃

阪急によると現場の線路では、事故が起こるおよそ15分前に他の列車が通過していましたが、線路上の異常は確認されていません。

この事故で列車に乗っていたおよそ220人の乗客にケガはありませんでしたが、阪急は神戸線の一部区間で運転を見合わせ、事故からおよそ2時間半が経過した午前8時前に神戸線全線で運転が再開されました。

この事故の影響で、あわせて88本の電車に遅れや運休が発生し、通勤、通学時間帯のあわせておよそ7万2400人の利用者に影響が出たということです。

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