コンビニで先行販売が始まったぬいぐるみ「もごもごはむすた~」=三英貿易提供

 コンビニエンスストアで販売が始まったハムスターのぬいぐるみが、売れ行き好調だという。アニメなどで広く知られるキャラクター商品ではないものの、SNS(ネット交流サービス)では熱烈な購入希望の声も上がる。メーカーは、ぬいぐるみの販売場所としてのコンビニの可能性と、ハムスター人気に注目して企画したとしている。

 ハムスターが餌をほおばる姿のぬいぐるみ「もごもごはむすた~」は手乗りサイズで、「ゴールデン」や「キンクマ」など毛色や種類ごとに5パターンを展開。7月4日からファミリーマートとローソンの一部店舗で、計1万2000個限定で先行販売が始まった。

コンビニで先行販売が始まったぬいぐるみ「もごもごはむすた~」。写真はゴールデンハムスターの「ごーるでんさん」=三英貿易提供

 企画開発を手がけたぬいぐるみメーカー「三英貿易」(東京都千代田区)の広報担当者によると、同社は老若男女が訪れるコンビニを「ぬいぐるみを扱うような店を普段訪れない人にも手にとってもらえるチャンスのある場所」と捉えているという。これまでキャラクター商品をコンビニで販売したことはあったが、「ノンキャラクター」では今回が初となる。

 なぜハムスターなのか。同社によると、ハムスターは「多くの人に愛され、飼育している人も多い身近な動物」。加えて「ハムスターが餌でほお袋を膨らませてもごもごしている様子がSNSに投稿され話題になっている点にも注目した」という。

 同社がX(ツイッター)で発売を予告後、5500以上の「いいね」が付き、「絶対に欲しい」「コンビニで買えるとは」などのコメントが相次いでいる。「飼っているハムスターに似ているから欲しい」という声も複数あった。

 ファミマの広報担当者は5日、「ぬいぐるみ商品の中では発売初日は好調。今回の売れ行きを見て、今後、別の種類のぬいぐるみの取り扱いも検討したい」としている。ローソンも同日「ノンキャラ商品としては好調な売れ行きだ」と話した。【町野幸】

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