ずらりと商品が並び、欲しいものがいつでも手に入るスーパー。しかし、今後は陳列棚の商品が品切れや入荷待ちなどといった状況になる可能性があります。

その背景にあるのは「2024年問題」です。現状を取材しました。

■スーパーに「配送の便数をちょっと減らしたい」

関西で9店舗を展開するスーパー「MISUGIYA」。

【買い物客】「色んな物が(値段)上がってます、ふりかけもそうやし」

【買い物客】「パンとか小さくなってるような気が…」

調味料や加工品など、数多くの食品が値上がりする中、さらにトラックドライバーの残業時間の制限、いわゆる「2024年問題」の影響も出ているといいます。

【MISUGUYA店舗管理部 釘宮 聡部長】「最近、取引先さまからは便数を、配送の便数をちょっと減らしたいというようなご相談があったりしたんですけれども、それにつきましては、今のところ『それは困る』と(言っている)。お客さまに直接ご迷惑おかけすることになるんで、それは何とかならないかということで、お願いしているところです」

今後、配送の数が減っても対応できるよう、このスーパーでは、商品を1カ所にまとめて届けてもらい、そこから近くの店舗に別の車を出して運ぶという工夫を始めています。

また、配送コストが上がっても、物価の上昇もあって商品の値段には転嫁できないといいます。

■特売が減る?品数の減少などの懸念も

しかし、いずれはお客さんにも影響が出るかもしれないという、こんな心配が…。

【MISUGUYA店舗管理部 釘宮 聡部長】「特売の頻度が減ったり、品数が減ったり、そういうことが起こる可能性、懸念としてはありますけど」

買い物客は…。

【買い物客】「困ります。物がないとかあんまり考えないので、あるもんやと思って来ているから、でもありますもんね、実際ね、今のところは」

Q.それがなくなったらどうしますか?

【買い物客】「なかったら何もできない。塩だけ、塩コショウの味付けになる」

【買い物客】「われわれも考えを変えなあかん!」

欲しいものがすぐ手に入るとは限らない時代がやって来るかもしれません。

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