春闘で大幅な賃上げが相次いだことなどにより、企業間のサービスの価格が上昇しています。4月の指数は1年前と比べて2.8%上昇し、消費増税の影響を除くと、32年ぶりの高い伸び率となりました。

日銀がきょう発表した4月の「企業向けサービス価格指数」は、2015年の平均を100とした指数で111.9となり、1年前と比べて2.8%上昇しました。

消費増税の影響を除くと、1991年9月の3.2%に次ぐ32年6か月ぶりという歴史的な伸び率となりました。

最大の押し上げ要因は春闘の大幅な賃上げです。年度初めの4月から、幅広い業種で人件費の増加を価格に反映したことが大きく影響しました。

品目別でみると、調査対象の146品目のうち113品目が1年前に比べて上昇。特に大きかったのは、インバウンド需要の回復を追い風に「宿泊サービス」が1年前と比べて22.3%上昇。それに、円安を背景に輸送コストが増えたことから、「外航貨物輸送」が16.7%上昇しています。

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