米半導体大手エヌビディアの本社=米西部サンタクララで2023年11月18日、大久保渉撮影

 米半導体大手エヌビディアが22日発表した2~4月期決算は、売上高が前年同期比3・6倍の260億4400万ドル(約4兆628億円)で過去最高を記録、最終(当期)利益は同7・3倍の148億8100万ドル(約2兆3214億円)だった。売上高、最終利益とも市場予想を上回り、人工知能(AI)ブームに伴う旺盛な半導体需要が確認された。

 AIなどデータセンター向けの売上高が前年同期比5倍以上と急拡大し、過去最高の226億ドルを記録した。マイクロソフトやグーグル、アマゾンなど生成AIの開発競争を繰り広げる大手企業との取引が増えたのが要因。ジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は声明で「次の産業革命が始まった。AIは、ほぼ全ての産業に生産性向上をもたらし、企業の収益機会の拡大とともにコストやエネルギー効率を高めている」と述べた。

 エヌビディアは同日、同社の1株を10株に分割すると発表した。同社の株価は22日終値で949・50ドルと5年前に比べ約26倍に高騰しており、株式分割による価格抑制で個人投資家が購入しやすくする。

 エヌビディアは22日のニューヨーク株式市場が閉じた後に決算を発表。同社の株価は時間外取引で一時7%超上昇した。【ワシントン大久保渉】

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