竣工式に参加したコンダクトの和田克之代表取締役(前列左から4人目)ら=4月25日、那覇市牧志

 【那覇】那覇市牧志の希望ヶ丘公園近くに23日、17店舗が出店する飲食街「酔夢芝居舞-牧志下町屋台村-クヮラクヮラ」がグランドオープンする。4月25日に竣工(しゅんこう)式が開かれ、事業関係者が完成を祝い、地域の新たなにぎわいづくりに意欲を見せた。

 北九州市を中心に不動産活用ビジネスを展開するコンダクト(和田克之代表取締役)が同事業を手がける。「おいしい」「ふれあい」「地産地消」をキーワードに、人々が集う屋台村を目指して設立された。

 県内の大学生が企画に関わったのも特徴だ。県立芸術大の学生らが、壁画やロゴデザインなどを制作して建物を装飾。琉球大が余った建築資材を県外から取り寄せて建物に活用し、CO2削減につなげるなど産学連携にも取り組んだ。

 総事業費は約3億7千万円、敷地面積は496平方メートル。竣工式で和田代表取締役は「牧志地域の活性化や持続可能なまちづくりを目指した。人々の触れ合い、化学反応が起きることを期待している」とあいさつした。

 飲食店を開く宮城柚希さん(33)は「観光客の需要を狙い、出店を決めた。訪れた人の良い思い出になってほしい」と意気込んだ。(社会部・玉城日向子)

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