巨額窃盗問題で揺れる三菱UFJ銀行に新たな問題発覚です。行員の男が顧客に脅迫メッセージを送ったなどとして逮捕・起訴されていたことが分かりました。
■三菱UFJ銀行員 取引先脅迫か
三菱UFJ銀行で問題が相次いでいます。
元行員の松田忠士被告(52)が行員だった今年3月から5月までの間、取引会社の社長に対し、繰り返し辞任を迫るメッセージを送っていたなどとして強要未遂罪で起訴されていたことが分かりました。
松田被告は会社の株を購入していましたが、株が下落し、不満を抱いていたといいます。
「三菱UFJ銀行」元行員 松田忠士被告
「死ねないなら退任しなよ。反社勢力を彷彿(ほうふつ)させる取り立て行為をさせる」
三菱UFJ銀行は、こうコメントしています。
三菱UFJ銀行
「元行員が起訴されたことは大変、遺憾です。弊行は本事案を厳粛に受け止め、行員の倫理観維持・向上に努めて参ります」
松田被告は六代目山口組組長と同じ「司忍」の名前を使って脅すようなメッセージを送ることもあったといいます。
■三菱UFJ銀行 貸金庫窃盗
三菱UFJ銀行を巡っては10月、行員が貸金庫から十数億円相当を盗んだことが発覚しています。
被害を訴える男性(投資家 50代)
「貸金庫室に入室するためのカード。カードを入れてから暗証番号を打ち込んで、ようやく自動扉が開く」
被害を訴える投資家の男性は、窃盗があったという三菱UFJ銀行玉川支店の貸金庫に土地の権利書や貴金属を預けていたと話します。
銀行から連絡を受け、中身を確認すると…。
被害を訴える男性
「明らかに指輪のボックスがないとすぐ分かった」
銀行側は、それぞれ貸金庫の中身を把握していないとしています。
被害を訴える男性
「(銀行から)色々ありましたけども、あなたの分は大丈夫ですが一応、念のためチェックしに来て下さいと(連絡があった)」
「(Q.大丈夫ではなかった?)大丈夫ではなかった」
銀行によりますと、窃盗があった練馬支店と玉川支店の貸金庫の客は約1800人です。女性管理職の話などから被害を受けた可能性が高い客は約60人で、被害額は十数億円に上るといいます。
また、「それ以外の客」にも貸金庫内の確認を頼んでいて、男性もその1人です。
それ以外の客のうち、すでに数十人が被害の可能性を申し出ているといいます。
被害を訴える男性
「僕が申告したのはプラチナのネックレスとダイヤ。代々、伝わっているものなので(ダイヤは)鑑定書がない。僕が見ても大きい、大きい石です」
銀行側は男性の貸金庫に限らず、中に何が入っているかを把握していないとしています。
■“貸金庫の被害”どう認定するの?
銀行側は被害があったかどうかをどうやって認定するのでしょうか。
男性は、ダイヤの指輪は「少なくとも1億円の価値があると思う」と話しています。
被害を訴える男性
「(Q.補償についての具体的な話は?)全然ない」
三菱UFJ銀行にどのように被害認定をするのか、いつごろをめどに判断する予定なのかなどを聞きました。
20日、三菱UFJ銀行から返答がありました。
三菱UFJ銀行の返答
「行為者の供述に加え、各種客観的資料について検証のうえ、外部弁護士にも入っていただき、お客さまとの被害状況に関わるすり合わせを行っております。補償の個別な時期については差し控えますが、お客さまとの協議をしっかりと行い、外部への必要な相談も踏まえて、最終的に適切に判断して参りたいと考えております」
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