19日からガソリン価格が大幅に値上げ。年末年始に向けて家計を直撃しそうです。

■19日からガソリン補助金 縮小

加藤シルビアキャスター:
補助金が縮小されていくガソリン価格について、見ていきたいと思います。

まずは、レギュラーガソリンの平均価格です。資源エネルギー庁によると、今年は1リットルあたり200円を超える値もついたレギュラーガソリン価格ですが、補助金で押し下げられ170円台を推移していました。

12月16日の時点で175.8円でしたが、19日から順次補助金が縮小され、だんだんと値段が上がっていくのではないかという状況です。

では、具体的にどれくらい高くなってくるのでしょうか?

ガソリン・灯油価格は10円程度、1年あたりで家計の負担は平均で約5000円から6000円ほど増えてしまう可能性があるとのことです。

さらに、運転をしない方にも影響があります。みずほリサーチ&テクノロジーズの安川亮太さんによりますと、「物流費が上がり、食品・日用品などへ波及していき、最終的には消費者への影響もあるのではないか。さらに時間差でタクシーやバス料金などのサービス料が上がる可能性がある」ということでした。

ホラン千秋キャスター:
先ほどのグラフで、補助金がなければ200円を超えていたときがあったと考えると、本当にこの値上がりは恐ろしいですよね。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
ということは、今後も200円になる可能性は全然あるっていうことですよね。だから、どうなっていくかって、こればっかりは誰にもわからないですよね。昔は、ガソリン価格が185円になるなんて思ってなかったので。やはり世界的に原油不足なので、世界の中で日本だけ別っていうわけにいかないですし。

井上貴博キャスター:
先々が見えないのが難しいなと思います。補助金で何とかやっていこうとすると、行き当たりばったりで、終了時には混乱してしまう。そうすると、すでに補助金で6兆円ぐらいつぎ込んでいると考えると、今月合意したというニュースをお伝えしましたが、暫定税率の廃止を早く始めてもらいたい。

そうしないと、先々が見通せないし、暫定税率が廃止されれば1リットルあたり25円ぐらい安くなって先々が見えて、こちらも動きやすいなと思います。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
補助金のときも、車を運転している人だけが得をしていると言われがちですが、車を運転している・していない関係なく、物流問題というのは2024年問題とも合わさって結構直撃してくると思うので、やはり早めの対処が必要になってくると思います。

■きょうから出来るガソリン節約

加藤シルビアキャスター:
車を運転をしている方には、ガソリン価格が上がることで節約を考える場面も出てきます。例えばアクセルを踏む際に、踏み込むのではなくてふんわりアクセルを踏む(最初の5秒間で時速20キロにするのが目安)ことで、約10%燃費が改善します。

さらに、減速をするときは早めにアクセルを離し、ブレーキを踏み込まないということで、約2%燃費が改善します。

さらに、車内でできる工夫です。この時期、暖房を使うと思いますが、ACボタンつけたままになっていませんか?実は、オンのままだと約12%燃費が悪化するため、暖房時はオフにするように心がけてみてください。

さらに、重要なのは日頃の点検です。特に、タイヤの空気圧をチェックするようにしてください。適正値より不足すると、郊外で約4%燃費が悪化してしまいます。

他にも、1年以上無事故・無違反ですと、自動車安全運転センターでセーフドライバーカード「SDカード」を発行してもらうことができます。これを持っていると、SDカード優遇店のガソリンスタンドでは、会員価格と同じ価格に割引になったり、1リットルあたり3円引きになったりします。

このカードを持っていると、ガソリンだけでなく、カラオケの室料金30%オフや、レンタカーの基本料金10%オフ、宿泊施設で宿泊料金10%オフ、スキーのリフト料金300円オフなどの優遇措置もあります。

ホラン千秋キャスター:
こういったサービスやキャンペーンにアンテナを張っていないと、色々なところで値段が上がっているので、情報収集は大事だなと思います。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
自分が若い頃は、100円とか100円以下だったのに、今の若い人たちは全くそんな想像もつかないんだろうなと思ってしまいます。

逆を返せば、この値段が今後もまだ上がるのか、もしかしたら下がる未来もゼロではないので、先々を見通していくのは非常に難しいことですが、何か一定の方針が見えてこないと、僕たちも動きづらいですね。

井上貴博キャスター:
石油・原油依存からの脱却を考えると、このまま料金上がっていって、シフトした方がいいという考えの方もいらっしゃるし、補助金や暫定税率の廃止をすることで料金を抑え込んだほうがいいなど、考え方は視聴者の皆さんの間でも大きく分かれそうです。

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<プロフィール>
今村翔吾さん
「塞王の楯」で第166回直木賞受賞
歴史・時代小説家30歳までダンス講師

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