石川県金沢市に本社があるマウスピースなどの歯科材料を扱う会社が、粉飾決算の疑いが発覚し、民事再生法の適用を申請したことがわかりました。負債総額は現時点でおよそ64億円に上る見込みです。

東京地裁に民事再生法の適用を申請したのは、金沢市浅野本町に本社がある、浅野歯科産業から2015年にかわったADI.Gです。

帝国データバンクによりますと、この会社は1957年に創業した、歯科医療用の機械や機材の卸売業者で、2019年5月期には年間の売上高65億400万円を計上していました。

コロナ禍で売り上げが減少する中、先月、不適切な会計処理を過去から行ってきたことが発覚し、金融機関への支援要請も同意が得られない事から、今回の事態に至りました。

負債総額は現時点でおよそ64億円ですが、粉飾決算の疑いがありさらに膨らむ可能性があると言う事です。県内で負債総額50億円を超える経営破たんは、去年10月のアペックス以来です。

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