工事現場をデジタル化し、自動化や遠隔化を進めていこうと、最新技術を体感できる施設が広島市内に完成しました。
誰も乗っていない無人の状態で、動き始めたショベルカー…
「止めてもらって右手を右側に倒す」
【野川キャスター】
「右レバーをちょっと引く?おおおおおおお、すごい」
「このあたりで止めていいですか」
操縦用のリモコンレバーで室内から動かしていました。
もし、事前に決められたデータと違う動きをすると…
【野川キャスター】「おおおお、アラームが鳴りっぱなしですけれども」
【国交省中国技術事務所・山口巧副所長】
「実際にすくって排土して、すくって排土してを繰り返すような形になりますね」
【野川キャスター】「このアラームを止めるにはどうすればいいんでしょう」
すぐに異常を感知し、警告。
掘りすぎを防止しました。
デジタル技術を活用し現場にいなくても「遠隔」で工事を進めることができます。
【国交省中国技術事務所・山口巧副所長】
「自分の勘だけではなくてこうこうデータがオペレーターに伝わってその通りに施工ができるというのは非常に安心感がある」
18日中国地方初の拠点として国交省・中国技術事務所が整備する「中国インフラDXセンター」です。
最新のデジタル技術で工事現場の普及と人手不足の解消につなげようとしています。
【中国技術事務所・近藤弘嗣所長】
「建設業になじみのない若い人に体験してもらって、できれば建設業界の担い手になってもらえるようになればいいかなと」
これまで2次元だった設計図面も3次元でデジタル化。
学生をはじめIT化が進んでいない中小企業にも幅広く体験してもらい、気軽に「未来」に触れられる場を目指します。
【中国技術事務所・近藤弘嗣所長】
「かっこいい。休暇がとれる。給料がもらえる。新3Kと言っているんですけど、昔とは違うイメージの業界だということをしっかり訴えていければと思っています」
「中国インフラDXセンター」は18日広島市内に開設されます。
《スタジオ》
【野川キャスター】
「工事現場の遠隔操縦は災害現場などで活用されていますが、近年では高速通信技術の高まりを受けてより遠くから操縦できるようになって来ました。オペレーターが一人で複数の現場、あるいは複数の機械を兼任できるようになるということです」
人手不足には光明が差すようなものですね。
「この技術が急速に伸びてきていることで、工事現場のイメージの改善も勿論ですが、省力化、省人化というところでも大いにこれから役に立って行きそうです」
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