民間の信用調査会社、帝国データバンク高松支店によりますと、高松市上福岡町にある老舗の建設用資材メーカー「瀬戸内金網商工」が12月13日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったということです。

帝国データバンクによりますと「瀬戸内金網商工」は1893年に創業の建設用資材メーカーで、河川の氾濫を防ぐために設置する、治水用建設資材の石詰カゴを主体に、編柵や筋工などを手がけ、建設資材取り扱い商社からの受注を主体として、2006年2月期には、年売上高約13億3700万円を計上していました。

しかし、その後は公共工事が減り、売り上げは漸減傾向が続いていました。新型コロナ禍で受注が減少する一方で、資材価格の上昇に対する価格転嫁が進まず、2024年2月期の年売上高は約3億1200万円にまで落ち込んでいました。

赤字決算が続いたことで、財務内容は債務超過に陥り業績の回復が図れない中、設備投資に伴う借入金の負担は重く、資金繰りはひっ迫していました。先行きの見通しが立たなくなり、事業の継続を断念し、事後処理を弁護士に一任したということです。

負債総額は約10億円とみられます。

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