鹿児島県さつま町で2022年から稼働している小水力発電所・泊野川水力発電所の愛称が「きらきら発電所」に決まった。泊野川の別名「きらら川」などをヒントにしたネーミングで、地元の小学生が考えた。運営会社は「人と自然にやさしいエネルギーとして、持続可能な社会の実現に貢献したい」としている。
同発電所は鹿児島県内外の会社が出資してつくった「みずいろ電力」が建設・運営。2022年3月に運転を開始した。泊野川の流水と落差を利用して電気を作り、最大出力は530キロワット。年間発電量は約240万キロワット時で一般家庭の約650世帯分をまかなえる。総事業費は約8億円で、市民ファンドで資金を募り、予定していた1億円が集まった。
愛称を町内の小中学生を対象に募集したところ、44人から応募があり、小学校4年、岸良遥香さん(9)の作品に決まった。泊野川は鉱物の一種「雲母(きらら)」を川砂に含んでいる。環境にやさしいキラキラしたイメージとも重ね合わせた。
愛称発表会が町内で開かれ、みずいろ電力の及川斉志社長は、環境への負荷が少ない▽次世代まで長期稼働が期待できる▽高い信頼性がある――など小水力発電の長所を挙げた。そして「地域の方々に『発電所ができてよかった』と言ってもらえるような取り組みを進めたい」と意気込んだ。【宝満志郎】
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