物価高騰のなか、詰め放題が人気です。意外な食材も登場しています。

■“詰め放題”パンに洋菓子…卵まで!?

 袋に次々とパンを詰め込む女性。山盛りに詰め込んで袋が破れてしまうほど。

 東京・板橋区のパン屋さん「富士食品」では、食パンやコッペパン、ロールパンの詰め放題を毎日開催。

客(70代)
「まだ入るか」

 パンは何個詰めてもOK。その値段は…。


「これでいいです」

店員
「詰め放題190円です」

 こんなに詰めて、たったの190円なのです。

富士食品の担当者
「老人ホームや学校(給食)に大量に送っているパン。形が悪くて省かれたのがここに来ている」

 隣接する工場で作る給食用のパンなどを安く提供しているそう。

 工場直売の詰め放題は大人気の「洋菓子」でも。

 直売所には続々と人々が。目当ては港町・横浜市の船をイメージしたマロンケーキ「横濱ハーバー」。

 カステラの中に、しっとりとした食感のマロンがつまった伝統の洋菓子は通常5個で1080円ですが、焼き色がきれいにならなかった“訳あり”「ハーバー」などを何個入れても1080円。

 ただ、条件が…。

詰め放題の客
「縛るんだよね、さらに」

 ルールは「袋の中央でかた結びをすること」。

 リピーターだという女性は10個以上詰めて袋がパンパンに。結べるのでしょうか。

詰め放題の客
「あー駄目、難しい」

 袋を引っ張って結ぶ作戦に…。

詰め放題の客
「欲を出しちゃいけない」

 1つでも多く入れようと、大人から子どもまで夢中になっています。

■物価高も超お得!“60個”の強者も

 東京・八王子の卸売市場には意外すぎる詰め放題に行列が。

30代の人
「すごいことになっていますね。もう…無理?もう無理かもしれない」

 八王子の卸売市場の一角にある「野口鶏卵」で毎週土曜に開催される「卵の詰め放題」。驚くのは、その値段です。

野口鶏卵 野口良子代表
「1回600円。もうそこで終わりにしてもらいたいという気持ち」

 何個入れてもOKで、最後に持ち上げるのがルール。

 落として割れた場合は、そこで終了となります。

野口鶏卵 野口良子代表
「皆さん慣れてきて、50個以上は軽く詰めていく。40個くらい詰めればもとは取れます。すごく赤字」

 卵はスーパーなどでは出回らないSSサイズです。

30代の人
「きょうは60個、頑張りました。なんか入りました」

親戚で参加した人
「安い。(通常は)10個で400円近くするので、落としちゃったけどラッキー。
「(Q.卵は何に使う?)オムライス、親子丼」
「卵焼き」
「ゆで卵」

 皆さんはゲットした卵で料理を楽しんでいるそう。

高校1年生
「(Q.お母さんからメッセージは?)たくさんもと取れるようにと言われました」

 都内の高校生も詰め放題にチャレンジ。卵は56個ゲットしましたが、一体どう使うのでしょうか。

 11日朝、卵をたくさん使うという藤川さんのお宅にお邪魔しました。お母さんとの家族5人分の弁当作りが朝の日課です。

長女 沙蘭さん
「少し焦げちゃったけど、できました」

次女 朱璃さん(中2)
「お弁当(のおかずは)一番、玉子焼きがやっぱり好き」

 朝食のトーストにも卵。朝だけで13個を消費した藤川家にとって、詰め放題は家計の救世主です。

母 涼子さん
「(卵56個は)1週間以内に普通になくなる。(詰め放題は)本当にラッキー。もう収穫」

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