長引く物価高で宮城の正月に欠かせないナメタガレイの価格にも影響が出ています。

仙台市青葉区の仙台朝市です。こちらの鮮魚店では、年末年始に需要が増す食材の多くが高値となっています。

細川商店 細川芳弘社長
「安くなったものなんてほとんど何もないよね。だいたい去年と同じか、それ以上という感じ」

宮城のお正月に欠かせないナメタガレイは、この時期としてはとれる量が少なく、12月9日は去年より2割程度高い1キロあたり3300円に。

足が多く“お金に困らない”として縁起物にもなっているスルメイカは去年、1杯700円でしたが、9日は1200円と大幅な値上がりとなっています。

一方で、数の子は例年と同じぐらいだそうです。

店では値上げは避けられないとしつつも、価格転嫁は最小限にしたいと話します。

細川商店 細川芳弘社長
「どうしても買う立場のことを考えて仕入れるので、価格転嫁で高くすれば良いってものじゃないんですけど、なんとかギリギリの価格でというか。なるべく抑えていきたい」

続いては野菜の状況です。こちらの青果店ではダイコン、ハクサイ、ネギは例年並みですが、キャベツが1玉400円に。去年の2倍ほどの高値となっていて、この夏の猛暑が大きく影響しているそうです。

武田青果 武田枝美さん
「夏暑かったからどうしてもできない。あんまり暑いとどうしても腐るし、雨が多いと割れたり腐ったり、高くなれば動かないし、みんなにも気の毒だしね。食べる人たちにもね」

街の人たち
「どこに行っても高いです。特にキャベツが高い。困ります。やっぱり家族が集まるからね。そのときは財布のひもを締めないでやりますけど」
「食にはお金を使いたいなというのがあるので、ただ物価高はお財布に厳しいなと思う」
「母親と祖母が今まではおせちを作っていましたけど、ここ数年で作らんでもええか高いし買った方が安いんちゃう、みたいになっている」
「おせちを作ることもあるんですけど、1個1個食材を買っていると高くつくので、セットでもうできているやつをここ2、3年は買うようにしている」

終わりが見えない物価高。気が休まらない年末年始となりそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。