皆さん、ガソリンスタンドでこんな張り紙をご覧になったことがありますでしょうか。

車の利用も多くなる年末年始に、ガソリンがあわせて、10円程度値上がりするかもしれません。

背景には、国による石油元売り会社への補助金の縮小があるようです。


国は2022年1月から、ガソリンなどの高騰による消費者の負担を減らす目的で、小売り店に対し補助金を助成しています。

しかし、11月の閣議決定でこれまでの補助金が縮小されることに。

原油価格が1リットルあたり200円の場合を考えます。

これまでは1リットルあたり185円を上回る価格、この場合は15円を全額補助した上で、基準価格となる168円から185円については、10.2円の補助を行っています。

それが12月19日からは185円を上回る価格への全額補助はそのままに、168円から185円の補助が5.1円に縮小します。

このため、補助金の縮小が小売価格に反映された場合、消費者の負担は5円程度上がる見込みです。

さらに、2025年1月16日以降はこの5.1円の補助金もなくなるため、ガソリン価格は現在と比べて10円程度の値上がりが見込まれます。

こちらは種子島のガソリンスタンドです。

種子島では1リットルあたり10円の離島ガソリン補助がありますが、それでもこちらの店舗のレギュラーガソリンの価格は、9日の時点で1リットル195円。

12月2日時点の県内の平均価格182円を大きく上回っています。

さらに、補助金の縮小によるガソリン価格の値上がりも避けられない見通しで、縮小分がそのまま反映されると、ガソリン価格は1リットルあたり200円を超えることに。

利用客からはー

利用客
「今物価は高いし、下がる物って全然ないでしょ。年金生活だからもうほんと困る」
「電気自動車とかに乗り換えなきゃいけないようになる。諦めるしかない」
「ましてやここは離島だし本土よりも高い。国の方でなんとかしてもらいたい」


石油情報センターによりますと、イスラエルやイランの緊張緩和が進めば、原油価格は下がるとみられていますが、今後の状況は不透明です。

その一方で、補助金の縮小は明白で、段階的にガソリン価格が上がることは間違いないとみられています。

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