北九州市小倉北区の「ゼンリンミュージアム」が2025年6月の開館5周年に向け、リニューアルを実施する。第1弾として7日にエリアを拡張し、入居しているリバーウォーク北九州の商業棟4階にシアター(20席)を新設。現在は14階にある受付も4階に移設し、アクセス性を向上させる。
ミュージアムは、戸畑区に本社を置く地図会社のゼンリンが手掛ける地図の博物館で、20年6月に開館。16~19世紀に西洋で作られた「日本図」や、江戸時代に伊能忠敬が全国を測量して完成させた地図など、同社所蔵の資料を常設展示しているほか、年3回ほど企画展を開催している。
新設したシアターでは、常設展の理解を深めるための約15分間のアニメーションを上映する。西洋人が「日本図」を描いた大航海時代から、地図が日常生活に欠かせない存在へと進化を遂げる現代までを、ミュージアムを訪れた主人公がタイムスリップして体験するストーリー。待機スペースでは、古地図の一部を切り出して20枚のパネルで拡大展示し、古地図を読み解くポイントを紹介する。
新井啓太副館長は「初めて来る方も来たことがある方も、どちらも楽しめる内容になった」と来場を呼び掛ける。今後は常設展の展示を見直すリニューアルを実施。入館料は1000円で、25年6月に1500円に改定する予定。【成松秋穂】
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