12月も止まらない値上げの波。1年で一番出費が増えると言われる12月、どのように乗り切ればよいのでしょうか。高くなった食費を抑えるのは難しいかもしれませんが、「固定費」は節約できる場合があるということです。節約アドバイザー・和田由貴さんに聞きました。

“食品ロス”で毎年約6万円も無駄遣い!?

 環境省によりますと、家庭から出る「食品ロス」は、年間約280万トン。4人家族の場合、毎年約6万円相当を廃棄しているということに… 無駄を減らすだけで、月5000円節約できるということです。

 その半分は「野菜」。“特売”や“大容量で割安な商品”などは、安いと思って買いますが、無駄にしていたら結果的に高くつ可能性もあるようです。

節約の基本 “固定費”から見直す

 節約の可能性を秘めている固定費は「通信費」「保険料」「光熱費」。

 最近では「格安スマホ」を選択する人も増えていますが、スマートフォン・携帯電話、あわせて4人に3人は大手キャリアを使用しているといいます。格安スマホは人が多いところでは、ネットの繋がりやすさが少し遅くなることもあるそうですが、電話の繋がりやすさは変わらないといいます。

 月額料金は、格安スマホだと「2000円台」が多いのに対し、大手キャリアは「5000円以上」が多いといいます。しかし、大手キャリアの利用者に月額料金はどれくらいかとアンケートで聞くと一番多かったのは「分からない」という回答。格安でもいいという人は改めて見直してみてみるのもいいかもしれません。


 次に「保険料」について。住居に次いで、人生2番目に高い買い物は「保険」と言われ、生命保険文化センターの調査にでは、1世帯あたりの保険料は(2人以上世帯)年間35.3万円(月2万9250円)支払っているそうです。本当に自分に合った必要なものなのかということを改めて見直すことで節約できるかもしれません。

知らずに使うと損してる?お風呂や暖房の正解

 最後に「光熱費」について。一般家庭の用途別エネルギー消費量の割合でみると、給湯28.6%、暖房25.1%、冷房1.8%となっています。


 大きな割合を占める「給湯」。お湯はの値段は水の“3倍”もするそうです。シャワーを約15分使うと浴槽約1杯分と同じ量に。シャワーを1日1分短縮するだけで年間約3000円の節約になります。

 資源エネルギー庁によりますと、毎日少し冷めたお湯を4.5℃分「追いだき」すると年間約6000円かかるそうです。なるべく時間を空けずに一緒に入ったり、お風呂のふたのさらに中に落としぶたのように保温を高められる「アルミ保温シート」などを使ってお湯が冷めるのを防ぐことで節約につながるといいます。


 ダイキンによりますと、暖房代を抑えるには風量は「自動」、風向きは「下向き」がおすすめ。外出中は「約30分ならオン」頻繁なオンオフはかえって負担になるということです。

 では、暖めた部屋をどうやって保温するか、部屋の暖かさの6割は窓から逃げています。「断熱・結露抑制窓シート」や、お風呂用の「シャワーカーテン」のビニール製のものをレースカーテンの間に1枚増やすだけでも断熱効果が上がります。

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