新規事業をどう生み出すのか、その答えを見つけるピッチイベントが行われました。
4日、三菱地所が開催した新規事業のピッチイベント「TMIP」。
NTTドコモや竹中工務店など大手企業5社が参加し、事業の発想やマネジメントの仕組みなどを紹介しました。
docomo STARTUP coordimate・飯野健太郎代表:
服選びに関する課題を解決する会社をドコモからスピンアウト(独立)して経営している。自分の課題を解決するものにしていこうと思い“服がダサい”という課題を解決したいと思った。自身の写真をアップロードするだけで最速30秒で一般男女の人から“あり”“なし”が聞けたり、AIで服装の“ダサさ”が診断できる。かっこよさじゃない。“ダサさ”が診断できるサービスを提供している。
竹中工務店・藤井康平さん:
150年続くスクラップ&ビルドの文化に「リユース」で新しい建築のスタンダードをつくる。建築現場からはまだまだ使える建材が捨てられたり(建物からは)オフィス什器・シャンデリアなどが多く捨てられている。例えば、リユース品を新築工事に大量に採用してもらったりしている。他にも40年間結婚式場を照らしたシャンデリアは、丸の内で新しい光をともしている。
観覧に訪れた人は300人以上。
そのほとんどが新規事業に携わる担当者で、学びの場になっていました。
観覧した人は「スタートアップの考え方やビジネスの作り方はものすごく興味を抱いていた。新規事業を作るのがミッションにあり、参考にして何かうちの会社でできないかと」と話しました。
成長への危機感や社会課題の解決を背景に、売上トップ100社の上場企業のうち8割以上が推し進めている新規事業。
ただ、知識やパートナーシップの不足により企業の中心事業に成長できたのはわずか3%ほどにとどまっています。
登壇した企業も、これらの課題の解決が参加を決めた理由の一つのようです。
docomo STARTUP coordimate・飯野健太郎代表:
私、ドコモの中で4年間で6回失敗して、今の事業で7回目。色んな説明をしたり予算とるのも(スピードが)すごく遅くなる。そこの課題感はある。普段お付き合いできない人が来ているので、一気に知識・人が集まるとスピードがあがっていく。こういう構造なので、そこは今回活用したい。
イベントで最優秀賞を獲得した竹中工務店の藤井康平さんは「業界全体で盛り上げないと私たちが狙っている顧客=建物オーナーに適切なサービスができない。うちだけでやるとこの事業うまくいかないので、そこ(業界全体)をつなぐハブになりたい」と話します。
会場の外には協賛企業のブースも設置され、企業同士のつながりを後押しする「TMIP」。
三菱地所はそのサポートを行い、丸の内エリアから新規事業を発信していきたいといいます。
三菱地所 TMIP事務局・大淵鮎里さん:
1から10に大きく成功させていくことには社内外の壁をより一層越え、共創していくことが重要だと考えているので、丸の内エリアは事業所5000、就業者35万人がいるオフィス街になっているので、このエリアで新規事業に挑戦している人同士が出会い、交流し、共創を始めることで、大企業発の新規事業をもっと加速することができる。
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