ゲーム「ぼくとわたしの電柱合戦」の画像=Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.提供

 東京電力パワーグリッド(PG、東京都)とシンガポールを拠点とするゲーム会社が13日から、スマートフォンのゲームへの参加者が電柱や電線用のマンホールなどを撮影することで、人手不足が課題となる保守点検に役立てる実証実験を前橋市で開始する。今後、別の地域で水道や標識など点検するインフラ設備の対象の拡大も検討する。

 無料で遊びながら地域にも貢献できる「ぼくとわたしの電柱合戦」というゲームで、参加者は新たに開発したスマホアプリの「ピクトレ」を利用。チーム制で市内の指定されたエリア内の電柱などを撮影し、位置情報を生かして電柱同士の距離などに応じて獲得できるポイントを競う。一部のアイテムは有料で、アマゾンのギフト券や仮想通貨の報酬もあり、寄付もできる。市内約1万5000本の電柱が対象で、撮影データは老朽化や不具合の早期発見につなげる。6月29日までで、市外からのバスツアーも企画する。【田所柳子】

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