“多機能”ではなく“単機能”がウリの専用調理家電が売れています。中には、飴を溶かすためだけのモノも!異例の大ヒットとなっている“ほっとくだけ”の2つの家電とは。

専用調理家電が人気のワケは?

焼き芋メーカーに熱燗メーカー、はたまたチョコレートドリンクメーカーなるものまで…。
『ビックカメラ有楽町店』(東京・千代田区)の調理家電フロアにズラリ30種類以上並べられているのは、1つの機能に特化した「専用調理家電」です。

30~40代を中心に幅広い層が買っていくとのことですが、なぜ、ニッチな専用調理家電が人気なのでしょうか?
家電業界を長年取材している専門家は…。

『電波新聞社』本部長 水品唯さん:
「昔は高機能で、価値の高い商品を持つことに喜びを感じていたが、最近は“必要な機能をリーズナブルな価格で”というニーズが高まっている」

そんなニーズに応え様々な専用調理家電が誕生する中で、水品さんが最近一番驚いたというのが、「パインアメ魔法のシロップメーカー」(ライソン・2480円)。

パインアメを溶かしてシロップにすることだけに特化したマシンで、作ったシロップはアイスやパンにかけるのはもちろん、酢豚のパイン代わりといった代用調味料として料理にも使えるんだとか。

水品さん:
「尖りすぎている商品。レシピ集にもチャレンジングな味変のやり方が書かれていたり面白い」

“ほっとくだけ”パウチ温めのお悩み解決

さらに水品さんが注目するのは、異例のヒットとなっている2つの専用調理家電。
“1万台売れればヒット商品”と言われるなか、すでに6万台以上売れているのが、レトルト食品を簡単に温められる「レトルト亭」(アピックス・7680円)です。

スリムなポップアップトースターのような見た目で、<幅約25cm×奥行8cm×高さ20cm>のボックス型。
上部からレトルトパウチを差し込み、内容量にあわせてダイヤルを回すだけで、低温ヒーターがパウチの両面を温めてくれるのでムラもできない優れモノです。
お湯を沸かすのが面倒…レンチンだとムラが…という悩みも解決。他にも…

20代女性:
「お湯で温めると、出す時にいつもベタベタだから、拭かなくていいのはめちゃ楽だなと思う」

ちなみにガスの場合は、お湯を沸かすところから温め終わるまでは約10分。しかも火を使うので目が離せませんが、レトルト亭なら約8分放っておくだけでOK
電気代も1回あたり1円未満と経済的です。
(※冷凍レトルトパウチ対応不可/包装材質により使用できない場合があります)

『電波新聞社』水品さん:
「元々レトルト食品が時短のものにも関わらず、さらに手間をなくそうと絞り込んだところにスゴさがある」

“ほっとくだけ”でジューシーに完成

そして、レトルト亭の上を行く7万台以上のヒットとなっているのが、「サラダチキンメーカー」(ライフオンプロダクツ・5610円)。
見た目は、四角いオシャレな電気鍋。<幅約23cm×奥行約13cm×高さ約15cm>のコンパクトサイズです。

今や筋トレ好きの人ばかりじゃなく、健康志向な若者にも大人気のサラダチキンですが、「買うと高い…」「家で作るとパサパサに…」と悩む声も多い中、放っておくだけで、美味しいサラダチキンが作れちゃうんです。

鶏むね肉に塩・こしょうで下味をつけたら、サラダチキンメーカーにIN。そこに水と酒、長ネギ、スライス生姜を入れフタをして、ボタンをピッ。温度管理も必要なく、2時間待てばできあがりです。

週4日以上使う“愛用者”の男性(34):
「ジューシーさが残っているのがスゴイ。自分で作ったほうが経済的に安く済むところは大きい」

短時間で作りたいときは、約20分で完成するモードもついています。

『電波新聞社』水品さん:
「かゆいところに手が届くような機能とか、単機能で手軽に解決できるものは、今まで以上に求められてきてると思う」

(THE TIME,2024年11月14日放送より)

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