日本のアンデルセンと呼ばれる久留島武彦を描いた電子コミックが注目を集めています。人気漫画「シャーマンキング」の作者、武井宏之さんが大分県玖珠町を舞台に描き下ろした「イベンチュア」です。

今から150年前に大分県玖珠町で生まれた久留島武彦。日本のアンデルセンと呼ばれた児童文学者で、子どもたちへの語り聞かせや、『継続は力なり』という名言を残したことでも知られています。

玖珠町の久留島武彦記念館では、生誕150年を記念した企画展で繋がりが深かった北原白秋や野口雨情らの作品を展示しています。

(久留島武彦記念館 柳井田博隆副館長)「知れば知るほど久留島先生の偉業がわかると思いますのでぜひ久留島武彦を多くの方に学んでいただきたい」

さらに、生誕150年記念して久留島を描いた漫画「イベンチュア」が制作されました。累計発行部数3800万部を超える漫画シャーマンキングの作者、武井宏之さんが描き下ろしていて、玖珠町を舞台に童話のキャラクターも登場するファンタジー物語です。

©Takei・PARADISO8

玖珠町のITコンサル企業「パラディッソエイト」が、リアルな童話を体感できる新たなまちづくりプロジェクトを始動。武井氏に制作の協力を依頼し実現しました。

(T&Sグループパラディッソエイト 稲葉孝政会長)「玖珠町がどんどん廃れているのでどうにかしたい思いがあると言ったら、武井先生が賛同していただいてお話をして3日ぐらいでお見えになった。最初40ページと言っていたが、結果60ページの力作になりました」

「イベンチュア」は電子コミックで無料配信されているほか、5月5日から玖珠町内でゲームやARなど漫画の関連イベントを開催し、童話の魅力を発信します。

©Takei・PARADISO8

(T&Sグループパラディッソエイト 稲葉孝政会長)「大自然のなかでハイキングしながらゲームを楽しめる。教えてくれることが子どもたちに響くような児童教育の話ですからお母さん方に子どもさんを連れてきて楽しんでほしい」

久留島武彦生誕150年の節目を迎え、童話の里に新たな付加価値が生まれようとしています。

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