(若狭敬一キャスター)
5月には、様々な食品が値上げとなるようですね。

(山内彩加アナウンサー)
帝国データバンクによりますと、5月から値上げする食品は「417品目」に上るということです。中でもオリーブオイルは最大で60%以上の値上げとなります。また、様々な飲料も値上げということで、キリンビバレッジは「キリン生茶2L」「キリン午後の紅茶ストレートティー1.5L」などを30円値上げします。またアサヒ飲料の「三ツ矢サイダー」「カルピスウォーター」なども値上がりするということです。

(若狭キャスター)
食品だけではなく、光熱費も変化がありますよね。

(山内アナ)
はい、電気やガスの料金も値上げとなります。この地方では5月の検針分から中部電力は、4月分と比べて一般的な家庭の平均で579円の値上がりとなります。東邦ガスは、4月分と比べますと47円の値上がりとなっています。さらに6月分の電気・ガスも値上がりします。なぜかと言いますと、再生可能エネルギーの普及に向けて料金に上乗せされる金額が増えたことや、原料価格の上昇であったり、国の補助金の半減などいろいろな理由があるということです。

(若狭キャスター)
この先、なかなか物の値段が下がりますよというニュースはお伝えできないかもしれません。大石さん、一方で収入が増えるかが鍵になってくると思うのですが、現状はどうなんでしょうか?

(大石邦彦アンカーマン)
収入といえば、「春闘」がことしも注目されています。賃上げ率5%というのが一つの目標なんですけれども、5%というのは物価上昇率を上回るので、皆さんの生活が少しでも楽になるからという理由なんですね。ただ、帝国データバンクの調べによると、賃上げ率5%を達成したのは全体の約3割で、7割は達成できてない訳です。取材してみると、やはり従業員100人未満のところは、なかなか賃上げ率が5%に達しないので、多くの方は物価が上がると非常に生活はより厳しくなると。

専門家は・・・ポイント活用で「収入を上げる」 そして「固定費を見直す」

(若狭キャスター)
先に「収入アップ」があって、緩やかに「物の値段が上がる」のではなく、物の値段が上がっているのに収入は増えていないという状態なんですが、皆さんどのように対策をして乗り切ってるのかを聞いてみました。

(山内アナ)
「この物価高をどう乗り切りますか」、番組をご覧いただいている皆さんに聞いてみました。すると「節約する」という方が84%で、「収入を上げる」という方が2.6%、「節約して収入を上げる」という両方の方が13.4%でした。詳しく見てみますと「節約する」という方は「安いスーパーで買い物をしてポイントを稼ぐ」「冷凍保存や作り置きをする」「家庭菜園で家計の足しにする」などの回答がありました。また「収入を上げる」という方は「断捨離して物を売りに出す」「資格を取って資格手当をもらう」など様々な工夫をするようです。

(大石アンカーマン)
これらは全部正解だと思いますが、専門家は値上げ時代をどう生き抜けばいいと考えているんでしょうか?経済アナリストの森永康平さんに伺いました。
「まず収入を上げることを考えて」ということなんですが、転職・副業・投資、どれもリスクはあります。本当に良い仕事が見つかるのかどうか、自分のやりたい仕事かどうかですね。では「一番良いのは何ですか」と聞いたら、手っ取り早くできる「ポイント」なのだそうです。ポイントも同じ種類のポイントでやった方が効率が良いだろうということでした。
では支出、こちらは下げればいいんですけども、特に「固定費を見直してほしい」ということです。電気代・ガス代も今の会社でいいのかということ。サブスク代についてはコロナ禍でサブスク契約した人がステイホームで多かったんですが、そんなに使っているのか、もう1回見直そうと。あとは通信費、スマホプランにそんなにギガ数が必要ですかということ。あと食費では「外食を減らして、作り置きを増やす」ということでした。

(若狭キャスター)
調査会社によりますと、円安が一段と進んだ場合、円安が反映されて秋ごろから再び物の値段が上がるということで、こうなってくると「収入アップ」と「支出ダウン」の両輪で対策をしていく必要があるかもしれません。

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