大学生死亡ひき逃げ事件で重要指名手配されている八田與一容疑者に関して、10月下旬に名古屋市内にある防犯カメラに八田容疑者に似た人物が映っているとSNS上で話題になっています。大分県警もこの情報を把握しているということです。

県警も把握、捜査状況は?

SNS上にアップされた映像では、名古屋市内の飲食店とみられる店内に設置された防犯カメラに、八田容疑者に似た人物が映っていて、この人物は防犯カメラに気づいたのか、急に後戻りする姿がとらえられています。

八田容疑者 提供:県警

動画は主にXで拡散されていて、大分県警は取材に対し「この情報について把握している」としています。八田容疑者本人かどうかなど詳しい情報については「捜査しているとか捜査していないとかは言えない」と話しています。

八田與一容疑者に関しての情報提供について、県警によりますと、10月末時点で7900件寄せられています。

このうち、「八田に似ている男を見た」など、重要指名手配されている八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、7396件となっています。地域別では「関東」が2884件、次いで「九州」が982件、「大分県」が498件、「近畿」が950件、「そのほかの地域」が1429件となっています。

また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は693件です。

事件の詳細と背景

この事件は2022年6月29日、別府市野口原の県道で起きたもので、赤信号で停車中のバイク2台に大分県日出町の会社員、八田與一容疑者が運転する軽乗用車が追突し、大学生の1人が死亡、1人がけがをしました。

ひき逃げ事件現場(別府市)

八田容疑者は事故を通報せず、救護措置も取らずに現場から裸足で走って逃げ、およそ2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件の直前に、八田容疑者は亡くなった大学生とトラブルになっていたこともわかっています。

警察庁は2023年9月、事件の凶悪性から八田容疑者を道路交通法違反では全国初となる重要指名手配に指定。捜査特別報奨金の対象事件になり、2024年9月、懸賞金(捜査特別報奨金)の受け付け期間を1年間延長することを決めました。有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われます。遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。

11月は指名手配されている容疑者の捜査強化月間で県警は1日、事件現場に近いJR別府駅のほか、大分空港、商業施設など県内21か所でチラシを配り、改めて情報提供を呼びかけました。

県警交通指導課の山下基成次席は「八田容疑者は髪型や顔、体型や名前を変えてみなさんのまわりで生活している可能性が高く、まわりに目を向けてもらい、情報提供をお願いしたい」と話しています。

情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131

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