水産物直売施設を経営する鳥取県境港市の「境港さかなセンター」が、10月31日に鳥取地裁米子支部より破産手続き開始の決定を受けたことが分かりました。負債額は約10億円の見込みです。

帝国データバンクによりますと、境港さかなセンターは、1996年8月に設立された不動産の賃貸業者で、鮮魚仲買8社が出資して事業をスタート。1999年4月に水産物販売施設「おさかなセンター」を開設し、主に観光客向けの鮮魚販売店や食堂などが入居していました。

2016年3月期には年収入高約4000万円を計上していましたが、2020年以降、新型コロナウイルスの影響で入居する店舗の売り上げが急減したほか、テナントの撤退により、賃貸収入も大幅に減少し、不採算経営を余儀なくされていました。

不動産の初期投資が大きく、借入金の返済が負担となる中、資金繰りが改善せず、事業の継続が困難となったということです。

負債額は約10億円の見込みです。

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