ハッシュタグ(=#)を付けて青森の様々なモノ・場所・人を紹介する【#わっちタグ】です。今回は、【#進化する青森りんご】。青森りんごは、日々の研究の賜物ということをご存知でしょうか?生産者はもちろん、多くの人の研究や努力で進化し続けている青森リンゴを市川麻耶アナウンサーがお伝えします。
リンゴ研究の最前線へ
やってきたのは、弘前大学が運営する農場「弘前大学藤崎農場」です。世界一の生産量を誇るリンゴ「ふじ」の生まれ故郷でもあるこの場所では、広い敷地内に約60品種のリンゴが栽培されています。
藤崎農場では、地域企業や生産者と共にリンゴの魅力を世界に発信するため、新しい品種の育成や生理障害に関する様々な研究を行っています。
弘前大学 助教 林田大志さんにお話を伺います。
弘前大学助教 林田大志さん
「こちらは『肥料試験区』と呼ばれる場所で、肥料や農薬をかけて果実品質がどのように変化するのか、どのように枝が伸びるかなどを研究してる場所になります」
こうして日々研究を重ねることで、より美味しく安定した生産ができるように地域と連携しているんだとか。そんな日々の研究の賜物がこちらです。
個性豊かなリンゴ大集合‼
弘前大学 林田さん
「こちらは今、藤崎農場で採れた品種です」
市川アナ
「私が気になったのがこれなんですけど、他のリンゴと比べるとかなり大きいですね」
こちらは陸奥(サン陸奥)です。元々は黄緑色の品種ですが、袋をかけて栽培する(有袋)と紅色に着色します。この着色を利用して「絵・文字入りリンゴ」などに使われる品種です。
こちらはスターキングデリシャス。蜜も入り甘みが強く非常に美味しい品種です。
弘前大学藤崎農場生まれの新品種
見た目も味も個性豊かなリンゴ。中には、ここ弘前大学藤崎農場生まれの新品種も。それが、弘大みさき、紅の夢、きみと、美紅、こうこうの5種です。
弘大みさきは2010年に品種登録されたリンゴで、果実は450~500gの大玉。糖度・酸度のバランスが良く爽やかな味で香りが良いのが特徴です。
いったいどんな味なんでしょうか?市川アナが試食します。
市川アナ
「シャキシャキ、パリパリ。甘いけど後味爽やか。いくらでも食べられる感じのリンゴですね」
弘大みさきはまだまだ希少な品種ですが、ネット販売や今の時期なら津軽地域の道の駅や産直施設に稀にあるそうで、見つけたらラッキーなリンゴです。
こちらは紅の夢(くれないのゆめ)という品種。こちらも2010年に品種登録されたリンゴです。皮の色がかなり濃い赤です。切ってみると…。
市川アナ「果肉が赤い!」
紅の夢は、低温にさらされることによって果肉が赤くなっていく品種。食味は甘酸っぱくて渋みがなく生食に最適。また加工にも適していて、その鮮やかな色を生かしてジュースやジャムなどの商品も登場するなど、徐々に世間に浸透してきている品種です。
この他にも、蜜入りがよく濃厚な甘みが特徴のこうこう、人気の王林に代わる品種として期待されるきみと、そしてこちらも果肉が赤く爽やかな酸味の美紅(みく)など、味、見た目ともにインパクトのあるリンゴが、ここ藤崎農場から誕生しているんです。
リンゴについて勉強になったところでこんな質問をしてみました。
市川アナ
「これからの青森のリンゴ界を背負っていけそうな、期待のリンゴってあったりしますか?」
弘前大学 林田さん
「あります‼」
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