4年ぶりにアメリカの大統領に返り咲く共和党のトランプ前大統領。世界、日本、そして富山に住む私たちにはどんな影響があるのか、県内金融機関のトップはどうみているのでしょうか。
アメリカ大統領選挙で勝利したトランプ前大統領。「アメリカ第一主義」を掲げ大統領選では海外からの輸入品に対する関税を大幅に引き上げると主張してきました。
県内金融機関のトップはトランプ氏の再選をどうみたのか。県内経済への影響について富山第一銀行の野村充頭取はーー
富山第一銀行 野村充頭取
「どちらかというと保護主義的な動きといいますか、アメリカンファーストという動きになると思うので、そういうなかで色々な日米間の色んな貿易の関係や何かしら今後変わっていく可能性があると、そういうことを通じて、もしかすると取引先、企業によっては、例えばアメリカへの輸出が比較的多い商品、そういうものの例えば部品をつくっているとか、そういう関連するような(取引)先においては、少し米国向けの輸出が縮小することによる影響を受けるとか、そういう影響は個々には出てくるんだと思います」
企業によっては影響を受けるという見方を示した一方でーー
富山第一銀行 野村充頭取
「今のところまだトランプ氏の具体的な政策の姿自体が、あまりきちんと見えてこないので、なかなかそれ以上に、より具体的に管内の企業にどういう影響が起こるかということについて申し上げるのは、なかなか申し上げにくいかなという風に思います」
また、富山銀行の中沖雄頭取は輸出や輸入に頼っている企業への影響を気にかけます。
富山銀行 中沖雄頭取
「我々のような地域金融機関の立場で言うと、輸出に頼っておられる、あるいは資材や材料を輸入に頼っておられる、こういった企業さんにとっては、為替相場だとか、エネルギー価格だとかそういったものが安定してもらわないと、なかなか事業の方向性が固まってこなくなると思いますので、そこを安定した形で落ち着いてほしいなという風に思っております」
市場関係者からは富山県内で盛んな製造業では、円安の影響で関税引き上げを考慮してもそれを上回る利益が出るという見方もあり、影響が出るのはこれからとなりそうです。
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