全国初、公募で選ばれた市長候補は、地元に縁もゆかりもない元国連職員。対するのは在住50年の市議です。
全国で初めて求人サイトで公募された四條畷市長の後継候補。選ばれたのは、市に縁もゆかりもない元国連職員・篠原雄之さん(38)でした。「途上国支援に携わってきた経験を生かしたい」としています。
(篠原雄之さん 11月7日)「つい先月に生まれた0歳の娘とともに、四條畷市民になることを決めました。東市長がこうして掲げられてきた基本路線は継承しつつも、市民が主体的に、そして前向きに関わりたくなる、そんな四條畷市を作っていきたい」
そもそもこの公募は、現職・2期目の東修平市長が任期満了に伴う次の市長選に出馬しないことを表明。「選挙へのハードルを下げ、市内外からより良いリーダーを選びたい」と後継候補を募集したのです。
国内外から応募があった209人から市長自らが書類選考やweb面談をして、6人の最終候補を選びました。
【選考の様子】
(東市長)「四條畷市民の皆さんに、『四條畷市で頑張っていきたい』とご説明する場合はどういう説明をされますか?」
(篠原さん)「今まで四條畷で生まれ育たれた方が市長になられていたと思うんですけど、唯一私がもし貢献できることがあるとすれば、外から四條畷を見て『ここってすごくいいんじゃないか』と言えるところを、フレッシュな目線でお伝えできれば」
市長と市民5人による面談を経て、篠原さんに決めたといいますが、その理由は…
(四條畷市 東修平市長)「様々な状況を目にされ、地縁のある方、四條畷で長く活動されている方々よりも、選考委員の皆さまの心をわくわくさせた」
篠原さんが仕事を投げうってまでもなぜあえて「四條畷」を選んだのかというと…
(篠原雄之さん)「町の豊かな自然とか、すばらしい歴史、安全で住みやすい生活環境。市民の方々とお話させていただいて、こんなにも素晴らしい市民の方々がいる町で自分がリーダーになれるとしたら、それはどれだけいいことだろうと」
一方、同じ日に出馬を表明したのは、四條畷で生まれ育って50年。税理士で元市議の渡辺裕さん(50)です。
(渡辺裕さん)「18年2か月間、今もそうなんですけど、朝3時間、駅立ちしております」
17年務めた市議の経験を生かすと訴えた一方、対する「縁もゆかりもない候補」については…
(渡辺裕さん)「四條畷を知らない、初めて来たからこそ気付く点があるっていうのも事実かなと思いますので、それに負けない知識とかこれまでの経験とかを自分の強みに変えていかないとダメだなと思っています」
四條畷市民は誰に未来を託すのか?投開票は12月22日です。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。